はじめましてのご挨拶

omitsu妻です。

omitsuはアパレル一筋で働いてきた夫と硝子作家の妻が始める洋服と工芸のお店です。
一年前からコツコツと準備を進めてきて2022年6月5日にオープンします。

お店のある長野県須坂市は蔵の街として知られ、美しい景観、風情をなして古くから親しまれています。
共に都内を拠点に生活してきた私達ですが、結婚を機に新しい住環境を探す中で夫の故郷であるこの地に辿り着きました。
一面に広がる葡萄畑と山々の美しい風景。ゆっくりと時間の流れるこの街のように、自分達の好きなモノやコトを通じて人と関 わり穏やかに暮らしていきたいと思うようになりました。

そんな中で巡り会えたのがかつて花街であった浮世小路に残る古い建築です。歴代の家主達の手跡が残る趣ある空間に私達が長く一緒に暮らしていきたいと思う洋服と工芸作家の作品を集めました。

洋服はハンドクラフトを信条とするデザイナーらの作品が中心です。 デザインのみならず自身がパターン・縫製を手がける者や生地からつくる者、優れた伝統、職人の技術を後世に繋ぐべくもの作 りに励むものなどなど様々です。 また新品だけなくヴィンテージ品も取り扱います。 かつて欲しかったけれど手に入れる事が出来なかった記憶に残る逸品達。劇的に発展を遂げた近代服飾文化の中で活躍した素晴 らしいデザイナーの作品を見つけてご紹介します。

工芸は陶、硝子、木、金属、布など素材を軸にモノづくりをする作り手達の作品をご紹介します。生活の中で使う道具や装身具に加え長野県で古くから作られている工芸品も展開したいと思っています。
お店の奥には妻の硝子スタジオを併設し、実際に手仕事の楽しさを体感できるワークショップなども開催していく予定です。

母から譲り受けた指輪はお守りのような存在で、父から譲り受けたツイードのジャケットはここぞの時に着る大切な一着です。
流行に関係なく使い続けたいかけがいのないモノ、それらには一つとして同じものはない小さな物語りがあります。 私達の紹介する作品が一人でも多くの方の物語りの始まりになってくれる事を願っております。

最後に、お店の顔とも言えるomitsuのロゴデザインは黒縁眼鏡のおしゃれデザイナー岩城正志さんにお願いしました。
まだ物件が決まったばかりで情報が少ない中とても素敵なデザインをして頂きました。そしてHPのトップ画像とフライヤーのビジュアルはフォトグラファーの大橋さん。
お二人の力でショップカード、フライヤーと仕上がっていくにつれてお店のイメージもどんどん固まっていき、コンパスのような存在でもありました。ありがとうございました！